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「朝青龍帰国」高砂親方突っぱねる!
日本相撲協会相撲診療所の吉田博之所長(62)は20日、東京・両国国技館で会見し、横綱・朝青龍(26=高砂部屋)に関して、協会に指名された医師が「解離性障害」と診断したと発表した。吉田所長は師匠の高砂親方(51=元大関・朝潮)に横綱の治療のためにはモンゴル帰国が望ましいと進言したが、師匠は拒否。今後も国内での通院、または入院治療を優先させる方針を打ち出した。

 ≪北の湖理事長は帰国示唆≫吉田診療所長の紹介で、相撲協会から朝青龍の診察を依頼された高木洲一郎医師は17、19日と往診。そしてこの日、吉田所長を通じ「解離性障害で混迷状態にある」との診断書を公表した。

 朝青龍は6日に「急性ストレス障害」と診断されたが、会見した吉田所長によると「解離性障害」は「急性ストレス障害」よりストレスの度合いは軽いという。ただ、朝青龍は依然として医師の問い掛けにほとんど返答せず、18日から精神安定剤などの投薬治療も受け始めている。吉田所長は「今必要なのは環境を変えてやること。自宅から一歩も出られない状態では、朝青龍が国内治療を希望しないと思います。安心できる環境となるとモンゴルの方がいい」との見解を示した。

 ところが、高砂親方はその進言を拒否。「(国内の病院への)通院、入院も現状打破の1つ。(帰国は)その後の選択肢でもいいのでは。モンゴルに帰れるなら病院にも行けるはず」と強い口調で語った。これには吉田所長も「困りましたねとしか言いようがありません」と当惑気味だ。そもそも、協会指定の医師に診断を仰ぐことは高砂親方が望んだこと。今回の診断は、朝青龍の知人ばかりだったグレーな診察を払しょくする絶好の機会だった。しかし、結論は朝青龍の知人の医師と同じ“帰国の勧め”。それでも高砂親方が「国内治療ありき」にこだわるのは、弟子を好き放題にさせてきた反省から厳しさを前面に出し“失地ばん回”を図ろうとしているとの見方もできる。

 高砂親方の報告を受けた北の湖理事長(元横綱)は「理事会の決定事項というものがある」と決断を支持。その一方で「治療については医師の意見を聞き、かつ医師の指示に従って適切に対応していきたい」と帰国の可能性も示唆した。問題横綱をめぐる協会内の動きは波乱含みとなってきた。

 ▼解離性障害 強いストレスなどに直面した場合に起きる。記憶が部分的に抜け落ちることがある。朝青龍が以前診断された急性ストレス障害はレイプや震災など、生死にかかわる体験などに起因する。吉田所長によると、日本相撲協会が朝青龍に下した処分はストレスの軽重では急性ストレス障害より軽い解離性障害に当たるとしている。
スポーツニッポン




















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